MRが調剤薬局への転職を考えはじめるキッカケって何だろう?

MRが調剤薬局に転職すると何が変わる?転職事情のリアルにせまる!

MRは年収が高く、薬剤師にとっても、ある意味あこがれの仕事です。

ですが、調剤薬局に転職してくる元MRの薬剤師さんって、実はけっこういます。

調剤薬局に転職してくるMRは、どのような理由で転職を決断したのでしょうか?

今回の特集では、その辺の事情について調査してみました。

MRが調剤薬局に転職を考えるキッカケって何?

MRが調剤薬局に転職する理由というのは、実際さまざまだとおもいますが、彼ら(彼女たち)のインタビューなどを見聞きしていると、次のような理由が多いようです。

転勤

「転勤なし」という選択が可能になる

MRは営業職なので転勤は避けられません。しかし結婚や出産によってプライベートの比重が大きくなってると、家族や子どものために転勤を避けたいと考えるようになる人もいます。

女性の場合は、育休明けにMRとして復職するか、あるいは転職するかで迷う人もいます。こういった事情があるため、MRの場合、年齢的には30歳前後で転職を考える人が多いようです。

また20代でも、近ごろは転勤を望まない社員が増えているといわれています。

子育て

子育てに時間をつかえるようになる

子育てと両立したいと考えた場合、調剤薬局のほうが働き方の選択肢が多く、子育て中心の働き方もできます。

MRとして働くのであれば、基本的に正社員以外の働き方はできませんが、調剤薬局であれば、パート・アルバイト・派遣・準社員など、雇用形態を自由に選ぶことも可能です。

非常勤であれば、子どもの成長にあわせて仕事量を調節できたりするメリットもありますね。

ちなみに男性の場合は、早く調剤をおぼえてスキルアップしたいという理由で、正社員としては転職せずに、パートを掛け持ちしたりする人もいます。

そういう人は、のちのち開業して自分のお店をもちたいといった明確な目標があったりしますので、転職後の雇用形態にはとくにこだわらないようです。

ワークライフバランス

営業ノルマがなくなる

MRは朝早く出社し、夜遅くに帰宅するというライフスタイルが日常。医師からの呼び出しにはすぐに応じなければならないので、時間外の待機や休日出勤も当たり前。

そのような環境に加えて、営業ノルマを達成しなければならないというプレッシャーもかかってくるので、華やかな印象とは裏腹にワークライフバランスの面では厳しい面もあります。

それに対して、調剤薬局は開局時間が限られているので勤務時間が固定されている場合が多く、残業や休日出勤が極端に多いという薬局はあまり聞きません。

「子どもが生まれてから仕事との向き合い方について考えるようになりました」という元MRの人も多いです。

もちろん、調剤薬局に転職したからといって、かならずしもワークライフバランスが改善するとはかぎりませんが、製薬会社の営業職とくらべれば比較にならないのかもしれません。

仕事の相性

薬剤師免許を活かせる

長く仕事を続けていくうえで、仕事との相性は大事です。

でも、自分がそもそもMRの仕事に向いていないと感じてしまったり、「本来は調剤薬剤師のほうが向いているのでは」と考える人もいます。

MRとして、やっと一人前として認められる入社3年目ぐらいに、考え方が変わって転職を決意する人も少なくないのだとか。

また、仕事との相性だけではなく、業界全体の将来性や仕事に対する漠然とした不安などを転職理由として語る人もいます。

あこがれ

調剤薬剤師の仕事に対して、興味やあこがれをもっているMRも少なくないようです。

たとえば、具体的に転職理由をたずねられたときに「医療人として医療の現場により深く直接的にかかわっていきたい」と話す人や「患者さんに親身に接する薬剤師さんの姿をみて自分もそうなりたいと思った」と話す人などがいますね。

MRのスーツ姿も凛々しく輝いてみえますが、MRの人からみれば、調剤薬局で働く薬剤師の白衣はきっとまぶしくみえるのでしょう。

定年

定年後も現役で仕事をつづけられる

その他、近ごろ増えていると感じるのが、定年後の再就職先として調剤薬局を選ぶケースです。

定年後の再就職探しは単独だとナカナカ大変ですが、転職エージェントを活用することで、転職しやすくなります。

また、40代、50代のベテランMRが、『今のうちに調剤を経験しておきたい』という理由で、調剤薬局への転職を希望するパターンもあります。

薬剤師は定年後も活躍できる”息のながい仕事”なので、定年後を見据えたときに、できるだけ早めに調剤を経験しておくほうがいいと考える人も少ないのです。

年齢が上がると、いい条件で転職しずらくなったり、転職そのものがむずかしくなったりしますので、そういった事情もあるとおもいます。

調剤薬剤師への転身にはどんな不安がある?

調剤薬剤師への転身、不安・悩み

年収に関する不安

調剤薬剤師への転身を考えているMRの方は調剤未経験の方がほとんどだとおもいますが、その場合、年収は新卒と同程度になる可能性が高いです。

経験・スキルを評価してもらうことはできないので、薬剤師不足などの事情が絡んでこないと、給与交渉そのものも難しいかもしれません。

MRから調剤薬剤師になったら年収が半分になった、なんていうことはザラにあります。ただし、調剤薬局に転職する人は、もちろん、そのことを覚悟のうえです。

とても悩むところだとおもいますが、たとえ年収が下がったとしても、転職して得られるメリットのほうが大きいと判断したときは、転職を考えてもいいときではないでしょうか。

転職はワークライフバランスと同じように、長期的な視点をもつことも大事です。

ある方は調剤薬局に転職した結果、年収が半分になりました。ですが、その方はいっしょうけんめいに努力した結果、5年目にはMRのときの年収を上回るようになりました。

現状、夫婦のどちらか一方が働いている場合は、共働きを考えてみるのもよいとおもいます。そして転職するときには、できるだけ良い条件で転職できるように、エージェントに交渉してもらうことも大事です。

調剤に関する不安

人は初めて経験することには大きな不安をおぼえるものです。ほとんどのMRの人は転職後にはじめて調剤を経験することになるわけですから、やはり最初はだれもが不安です。

ですが、未経験の薬剤師さんでもゼロから調剤を学べるように、研修体制を充実させている会社もたくさんありますし、そういった背景も、調剤薬局に転職してくるMRが増えている理由ではないかとおもいます。

人によって個人差はあるとおもいますが、調剤のやり方をひと通りマスターして自信が芽生えてくるようになるまでには、3年ぐらいはかかるようです。

とはいえ、60歳をすぎてから調剤薬剤師としてデビューする人もいますので、年齢に関係なく、遅すぎるということはないとおもいます。

新しい環境に対する不安

人間関係に関する悩みは、調剤薬局にかぎらず、どこの職場にもつきものです。

ですが、MRの方は営業でコミュニケーションスキルが鍛えられていますので、転職しても、新しい職場で上司、同僚、患者さんと上手にコミュニケーションがとれる方が多いのではとおもいます。自信をもってください。

ただし、MR出身の人でも、プライドが高い人や頑固な人は敬遠されてしまいやすいようです。でもそれはどこの職場でも同じではないでしょうか。

調剤薬局は、20代、30代の若い世代が中心となって働いている職場が多いので、実社会での経験が豊富な年配の人は、意識してみずから職場に溶け込んでいく努力も必要とおもいます。

おわりに

こちらの特集では「MRの転職」をテーマにお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

転職で失敗しないためには、自分だけの価値観だけで判断せずに、客観的な意見を取り入れることが大切です。

薬剤師MRの方が調剤薬局に転職を考えているのなら、在職しているうちに薬剤師専門のエージェントに相談してみることをオススメします。

そうすれば、どのような転職先があるのか、また、どのような条件で転職できるのか、といった詳しい情報を入手することが可能です。

ここでは、おもに調剤薬局への転職を前提にお話してきましたが、人によってはドラッグストアや病院なども、転職先の視野に入ってくるのではないかと思います。

薬剤師のエージェントは全国に豊富な求人情報のネットワークをもっている会社が多いので、調剤薬局以外の転職を希望される方も、ぜひ相談してみてください。

転職の意思が固まれば、年収交渉の代行や退職手続きのアドバイスなど、充実したサポートを無料で受けることもできます。うまく活用して、キャリアプランの見直しや転職活動に役立ててください。