近頃、「ラウンダー薬剤師募集!」などと書かれた求人をよく見かけるようになりましたね。
でも、そもそもラウンダー薬剤師とは、どんな働き方をする薬剤師のことなのでしょうか。
このページでは、ラウンダー薬剤師の働き方や待遇について説明していますので、求人をさがしている人や転職の予定がある人は、ぜひチェックしておいてください。
ラウンダー薬剤師とは
ラウンダー薬剤師とは、自社内あるいはグループ内の特定の店舗に配属されることなく、複数の店舗を回って業務を遂行する薬剤師のことです。
たとえば、ある店舗で有給を取りたい薬剤師がいる場合や、子供の発熱で急な休みを必要としている薬剤師がいる場合などに、ラウンダー薬剤師はその穴を埋める即戦力として活躍します。
つまり、会社にヘルプ勤務にあたるラウンダー要員の薬剤師がいれば、通常勤務の薬剤師は休みを取りやすくなるといったメリットがあるわけです。
ラウンダー薬剤師は、急な休みを必要としている薬剤師がいれば、ピンチヒッターとしてお呼びがかかることもあるため、急遽シフトが変更となったり、なにかといそがしいポジションですが、そのぶん、待遇の面で優遇される傾向があります。
ラウンダー薬剤師が担当する範囲は契約によってさまざまですが、通常であればラウンダー薬剤師は転居をともなうことはありません。
ラウンダー薬剤師は複数の店舗をまわって応援勤務にあたるので、さまざまな処方せんを扱うことができるスキルや、店舗の状況にあわせて臨機応変に対応できる能力などが求められます。
ラウンダーのポジションは、経験を積むのには適しているため、スキルアップやキャリアアップのために自ら希望する薬剤師も多いといわれているポジションです。
会社によっては、エリアマネージャーや本部スタッフがラウンダーを兼務する場合もあります。
ラウンダー薬剤師の募集傾向
ラウンダー薬剤師は、大手や中小の薬局で随時募集がおこなわれています。
特殊な案件のため、求人募集は転職会社経由でおこなわれるのが一般的です。
ラウンダー薬剤師の雇用形態には、正社員だけでなく年俸制の契約社員などの案件もあります。
スキルに関しては調剤経験などが必須になるのが一般的ですが、一概にはいえません。
(経験年数は半年でOKという募集案件もあれば、5年以上の経験がもとめられる募集案件などもあります。)
ラウンダー薬剤師の求人は、年収が比較的高めになる傾向があるのも特筆すべき点です。
ラウンダー勤務の条件であれば、年収600万円~800万円の求人を探すことも可能です。
近年では、「エリアマネージャー兼ラウンダー」といった条件で、年収1000万円以上の求人も出てきています。
ラウンダー薬剤師の求人は転職エージェントで扱われていますので、興味がある人は、ぜひこの機会にチェックしておいてください。
こんな人がラウンダーに向いています
- 一店舗で勤務するよりもいろいろな店舗で働くほうがいい
- 複数の店舗で働きながらスキルアップしていきたい
- とにかく年収は大事