育休を取得中のママ薬剤師さんのなかには、時短勤務で復帰を考えている人も多いかもしれませんね。でも、ちょっとまってください。時短制度はメリットよりもデメリットのほうが大きくなる可能性だってあるんです。

 

時短のお給料はつり合わない?

 

ここでは” 時短は良いことだけではない ”ということを知ってもらうために、あえてそのデメリットについて説明したいと思います。これから時短制度を利用する予定があるママ薬剤師さんは参考にしてください。

 

そもそも時短制度とは?

時短制度(短時間勤務制度)とは、子どもが3歳になるまで、原則6時間の短時間勤務を認める制度のことです。この制度は「改正育児・介護休業法」によって定められており、条件を満たせば誰でも取得できます。ただし、企業の中には1日の勤務時間を選択できる時短制度を導入している企業などもあり、制度は一様ではありません。

 

時短を使うデメリットは?

時短制度を利用すると労働時間が減る分、基本給も減額されます。さらに、個人の能力や仕事量にかかわらず、一律で評価が下がり、賞与とキャリアアップにも影響します。

 

お給料が減っても労働時間は減らない?

時短を利用すると、お給料は減らされるのに労働時間は今までとほとんど変わらない、という事態が生じる可能性さえあります。

 

時短で既定の終業時間が早まっても、職場の事情で残業をせざるをえず、定時の終業時間に仕事を終えて帰宅するのがやっと、ということにもなりかねないからです。

 

時短で働くということは、今まで自分がこなしていた仕事を周囲の人たちに分担してもらうわけですから、なんとなく後ろめたさがあります。だから帰りづらく、ついつい残って仕事をしてしまい、周囲もそれを黙認してしまうというパターンもあります。

 

時短勤務が定時に帰宅するための最終手段とならないように、くれぐれも気をつけてください。

 

時短を利用するメリットは少ない?

” 時短 “というレッテルを貼られ、周囲に冷ややかな目で見られ、労働時間はたいして減らず、月々のお給料はガッツリ引かれる。これが時短勤務を取得したときの最悪のパターンです。

 

時短で働いている間だって、薬剤師としてのスキルには磨きがかかり、仕事の効率だって上がっていきます。なのに評価は下がる。これって矛盾していますよね。だから多少無理をしてでもフルタイムで働くほうがメリットが多い場合もあるのです。

 

フルタイムのほうがメリットが大きい?

たしかに、時短で早く帰宅できれば子育てに割く時間は増え、精神的・体力的な負担も少なくなるかもしれません。でも、子育てにはお金がたくさんかかります。そうした資金を夫のお給料だけで賄うことができるという人は少ないのではないでしょうか?

 

しかも、子どもの教育にかかる費用は予測できません。もし子供が習い事をしたいと言ったら、もし私立に行きたいと言ったら、留学したいと言い出したら・・・。選択肢はなるべく広く与えてあげたいですよね。

 

時短の経済的デメリットを考慮すると、一時的に楽な働き方を選ぶよりも、将来を見据えて仕事を優先するほうが、長期的なメリットは遥かに大きいと考えることもできます。

 

少なくとも、転職をせずに今の会社でキャリアアップを考えているのであれば、時短の利用は最小限にとどめておくほうがよいでしょう。

 

保育園のお迎えはどうする?

時短を利用しない場合、ネックになるのは保育園のお迎えです。子どもが1歳になるまでは延長保育の利用ができませんので、それまでは夫婦交代で育休を取るなどして、なんとかお迎えに行けるようにする必要があります。

 

もしそれが無理な場合は、自治体や民間企業が提供しているお迎え代行サービス・保育サービスを利用することも考えましょう。お金はかかりますが、時短でお給料を減額されるよりは、長い目で見れば、そのほうが経済的には有利ではないでしょうか?

 

フルタイムでもやっていける?

フルタイムで職場復帰する場合は、残業をしないで済むようにすることが重要です。そのためには職場の理解が不可欠となりますが、理解を得るためには時間内の仕事をきっちりとこなしていることが大前提となります。

 

それさえできていれば、周囲は事情も分かっているわけですし、定時で帰宅しても、そんなに嫌な顔はしないはずです。

 

ただし、コミュニケーションが不足していると、考えていることが周囲に伝わらず、周囲も協力の仕方がわからなくなってしまいますので、自分の状況をこまめに報告して、協力を求めるようにしましょう。

 

なお、職場復帰にあたっては、異動がともなう場合があるので、育休明けに時短で復帰するか、フルタイムで復帰するかについて、復帰の数カ月前には会社に報告しておくことが望ましいです。

 

育休中もときどき会社に顔を出し、復帰後の仕事のやり方や将来のキャリアプランについて上司に相談しておけば、仕事を継続する意思があることを伝えることができます。

 

何も報告しないと、何を考えているか分からない人になってしまい、会社からも同僚からも敬遠されてしまいますので、それだけは注意したいものです。

 

1人目のお子さんを出産した後のフルタイム復帰は、子育てに慣れていないママさんにとって大変なことも多いかもしれませんが、100点を目指さなければ、意外になんとかなるものかもしれません。

 

2人目3人目となると、子育ては徐々にいい加減(良い加減)になり、1人目のときよりも子育ての負担は少なく感じるはずです。

 

ちなみに、時短を使わずに仕事と子育てを両立している人は「出たとこ勝負!」「なんとかんなるさ!」という積極的でポジティブな考えの持ち主であることが多いような気がします。

 

おわりに

薬剤師業界は女性が圧倒的に多い業界なので、子育て支援制度を整備することは、すべての事業所にとって急務の課題となっています。時短制度を利用しやすいとアピールする会社もありますが、すべての人が時短を利用して得するわけではありません。

 

もちろん、薬剤師業界のなかには子育てに理解のある会社だってたくさんありますし、時短を利用するほうが合理的と考える人もいるでしょう。

 

しかし一方で、会社からの評価を落とさずに現在のお給料を維持するほうが、長期的なメリットが大きいと考える人もいます。この問題は完全にケースバイケースです。

 

育休明けにフルタイムで復帰するか、時短で復帰するか、どちらが賢い選択となるかは複数の要素がからむ複合的な問題なので、一概に述べることはできません。ご自身のケースにあてはめて考えてみてください。

 

 

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