薬剤師の年俸制、メリットとデメリットは?

年俸〇〇〇億円なんていう話題は、花形の野球選手やサッカー選手の話題として事欠きません。でも、年俸制ってスポーツ選手のためだけにあるものじゃないんです。

 

近年では、薬剤師業界にも広まっている年俸制ですが『なんとなくはわかるけど、まだ詳しくは知らない』という人も多いのではないでしょうか?

 

かくいう筆者も、初めて年俸制という仕組みを説明されたときは『1年分の給料を12で割るのが年俸制』とだけ説明されて、まったく腑に落ちず『・・・???』というかんじでした。

 

いま思えば、それを説明した人も年俸制についてあまり理解していなかったのか、あるいは、あえて詳しく説明しなかったのだと思います。

 

こちらの記事では、年俸制とはどのような制度なのか、またどのようなメリットとデメリットがあるのかについて、解説したいと思います。いま転職を考えている方は、知らないと損をするかもしれない必須の知識ですので、ぜひ参考にしてください。

 

年俸制ってどんな賃金制度なの?

年俸制のメリットとデメリットに触れるまえに、年俸制について正しく理解しておきましょう。年俸制は、1年分の賃金を契約で先に決めてしまう制度のことです。

 

一言で年俸制といっても、ボーナスが含まれる契約もあれば含まれない契約もあります。また、一定時間分の残業代が契約に含まれている契約もあれば、別途手当が支給される契約もあります。

 

つまり、どのような契約かによって、メリットとデメリットも変わってくることになるのです。ちなみに、一般のサラリーマンや薬剤師さんの場合は、一度に年俸が支払われることはなく、年俸を12ヵ月で割った額が給与として支給されます。

 

(年俸を賞与込みとしている会社では、年俸を14ヵ月で割って、夏・冬のボーナス時期に2ヵ月分をプラスして支給する場合もあります。)

 

年俸制のメリットとデメリットは?

年俸制のメリットは・・・

1年間の収入があらかじめわかっている年俸制は、お金のやりくりがしやすいというメリットがあります。また、毎年の年俸は自分の実績が評価されて決まるので、年収を上げたいという気持ちがモチベーションにもなります。

年俸制のデメリットは・・・

年俸制の契約では、先に説明したように一定時間数の残業代が契約に含まれている場合があります。そのため、そういった契約の場合は、残業時間が多くなる傾向がある、残業代が出ない場合(契約に含まれている場合)は何となくやる気がでない、といったデメリットが発生することもあります。

 

また、会社の評価基準があいまいだと、年俸額に不満が出ることもあります。さらに、前年度の実績が評価されずに年俸が下がってしまうという事態も考えておかなくてはいけません。

 

ちなみに、年俸制に昇給という概念はありません。こんど年俸制の求人票をよく見てみてください。昇給ではなく、給与改定などと書いてあるはずです。このように年俸制には実力主義の厳しい側面もあります。

 

年俸制の会社の求人に応募する際は、こういったデメリットを知ったうえで、契約内容をよく確認する、企業文化や評価制度をエージェントを通して調べておく、ということが大切です。

 

年俸制の会社に転職するときに気をつけたいこと

転職を考えている会社が年俸制の場合は、メリットよりもデメリットが大きくならないように注意したいものです。ここで、年俸制のデメリットについて理解を深めていただくために、具体的な事例を紹介したいと思います。

年収650万円の薬剤師Aさんが転職を考えた理由

Aさん(男性)の場合、30代前半で年収が650万円もあったので、年収そのものに対する不満はなかったのですが、業務量と残業時間が増え続けるわりに年収が上がらないのが悩みでした。Aさんの年俸契約は月80時間の残業代が含まれるものでした。

 

ちなみに、Aさんは体力もあったので残業をすること自体に対する不満もありませんでした。ただ、Aさんの年俸は時間単位に換算すると新卒の初任給と変わらず、実績が正しく評価されていないと感じていたのでした。

 

Aさんのケースの場合、いくら頑張っても年収が頭打ちになってしまう状況、つまるところ問題は会社の評価(制度)だったわけです。(Aさんはその後、転職エージェントを利用し、780万円という予想外条件で転職を成功させています。)

 

年俸制は諸刃の剣

ここまで見てきたように、年俸制はメリットもデメリットもある、いわば諸刃の剣のようなものです。評価制度は、年功序列と成果主義のどちらが良いかといっても、人それぞれの状況によって答えも変わってくるように、月給制と年俸制のどちらが良いか悪いかも、一概にはいえないケースバイケースの問題だと思います。

 

20代、30代の若くて上昇志向が強い人であれば、年俸制で高い評価が得られる会社に転職するば、現在よりも高い年収を得ることができるかもしれませんが、常に業績に追われるプレッシャーを感じながら働かなければいけなくなるかもしれません。うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあると思います。

 

年俸制や成果主義が良いか悪いかは、学者の間でも議論が分かれるほど難しい問題なので、一般の人が求人票だけを見て転職の決断を下すのはもっと難しいでしょう。できる事といえば、転職をするときに、可能なかぎり客観的な情報を集めて、リスクヘッジをすることぐらいです。

 

ただ、年俸制に対して保守的な考えになりすぎるあまり、せっかくのチャンスを逃してしまうのもモッタイナイ話です。専門的なことは、エージェントが詳しく教えてくれますので、年俸制に魅力を感じている人は、自分の実力を高く評価してもらえそうな会社への転職を積極的に考えてみてもよいのではないでしょうか。

 

 

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